04_開発理由

開発理由

最大の理由は深刻な大気汚染
電気的な中性状態が保たれていない空間が増え続ける昨今、身体にもともと備わっている還元能力だけでは処理が追いつかなくなっています。

汚染による酸性化

自然環境においては、電気的に中性であること、つまり、プラスイオンとマイナスイオンの電気的中性条件が守られることが基本であり、水素イオン指数(=pH)が中性に保たれるように設計されています。

人間の体内にも、身体の中性を保つ仕組みが存在します。しかし、私たちの周りでは、その機能を上回る勢いで、酸性化が進んでいます。人工的に排出される酸性化物質によって、環境サイクルや生命サイクルは酸性化が促進され、電気的中性条件が崩れて、プラスイオン優性の状態に陥っているのです。

外部要因

私たちを取り巻く生活環境にも、無数の毒物があふれています。
統計によると、1970年以降に生まれた日本人のうち、なんと88%が何らかのアレルギーを持っており、また、ひとりあたり年間4kg以上の食品添加物を摂取しているとされます。
硝酸塩やダイオキシン、残留農薬等のリスクを拭いきれない食物を日常的に食し、塩素を投入した水道水を飲み、自然環境の恩恵からかけ離れた生活を送る現代人にとって、さまざまな毒物がもたらす脅威から逃れるのは容易なことではありません。

 アジア全域のNOX*年間排出量(2000年)…2510万トン
 2020年予測80年比…4600万トン(4.3倍)
 日本型規制に変更の80年比…3160万トン
 中国の排出増2020年…2547万トン(日本の14倍)

*窒素酸化物(NOX)とは、物が高い温度で燃えたときに、空気中の窒素(N)と酸素(O2)が結びついて発生する、一酸化窒素(NO)と二酸化窒素(NO2)などのこと

【NOX以外の微粒子状物質も有害な酸化リスク要因】
二酸化硫黄・オゾン・鉛・窒素酸化物 一酸化炭素・花粉・硫黄

微小粒子状物質
おびただしい種類の有害物質を総称するものです。発生源から直接排出される一次粒子と、大気中での光化学反応等によるガス成分から生成される二次粒子に分類され、またその発生源は、自然起源と人為起源に分類されます。
主なものには、二酸化硫黄、クロム、ニッケル、亜鉛、ベンゼン、ダイオキシン、オゾン、窒素酸化物、ホルムアルデヒド、スチレン等、また、シックハウスの原因であるVOC(揮発性有機化合物/特に高エネルギーの紫外線と反応し、猛毒の微粒子状物質に変化)なども含まれます。

【大気汚染による死亡者は全死者数の6%】
平均で14年の余命を奪っていると推計(1990年代米国調査)。環境基準を超える高濃度SPMが継続的に飛来。

大気汚染物質・粒子状物質(通称SPM)
SPMは粒子の直径が10µ(1µは1mmの1/1000)未満の粒子。SPMが1時間値で200µg/m3を超えるか、1日の平均値が100g/m3µを超えると環境基準超過となりますが事実上防衛対策は不可能です。

内部要因

そもそも、大気の対流は、地球規模の循環作用です。
自然の豊かな場所では、自然界の循環によって空気が浄化され、一定のバランスを保っています。
しかしながら、都市部になればなるほど、自然は手の届かぬところにあり、また、室内環境と外部環境とが大きく遮断されている点でも、自然界の循環効果を期待することはできません。

【室内で生じるナノレベル酸化リスク】
2000年代初頭、WHOがアメリカで行った調査の一部を紹介します。
屋外における大気汚染と、室内空気の汚染、それぞれのリスクを比較検証したデータによると、屋外空気汚染が原因と推測される死亡者の数が年間6.5万人~20万人だったのに対し、屋内空気汚染が原因と推測される死亡者は年間8.5万人~15万人となっています。
1980年代の石油危機以降、住居における高気密性・高断熱性が奨励された結果、ラドンガスやタバコの煙(微粒子汚染)、ホルムアルデヒド、アスベストなどのもたらす健康リスクが高まりました。
また、ダニやカビによるアレルゲンも著しく増大したと報告されています。

【高気密、高断熱が逆に室内空気環境の悪化を招く】
WHOの統計によると、室内空気環境は屋外と比べ14倍ものリスクがあるとされ、総じて年間280万人の死亡原因(2000年時点)となっています。特に先進国グループの問題点は住宅の構造(高気密・高断熱)にあると指摘されています。アメリカ環境保護局(EPA)によると、アメリカ国内における微小粒子状物質汚染が原因と推測される年間死亡者は全死者数の6%を占め、その数は年間13.5万人にのぼるとされています。
微小粒子状物質汚染に起因する死亡者の平均年齢は14歳。
さらに、微小粒子状物質汚染が原因で、年間800万人の子どもが気管支炎を患い、延べ2000万日の労働日数が失われていると報告されています。

症例
軽度
原因不明の不調。不眠、倦怠感
重度過敏症。劇症アレルギー

2013年現在、日本国内には同様の調査報告はありません。
しかしながら、特に都市部の建物で積極的な換気を行えば、花粉や黄砂、そして粒子状汚染物質を取り込むリスクが高まるのは確実でしょう。かといって、室内にこもった有害物質をスムーズに排出することは簡単なことではありません。間接的であっても、室内空気環境の酸化リスクがアレルギー性疾患(その他)の誘引要素であれば早急な対策が必要です。

私たちの生活環境は、地球を覆う大気に依存し、大気のイオンバランスは、自然界の還元作用に依存しています。酸性化がもたらすさまざまな問題を根本的に解消する手だては、「酸性化を引き起こす有害プラスイオンの災禍を、いかにして分子レベルでコントロールするか」という点に絞られてきます。

そもそも「酸性化」とは

生命活動の一環であり、ある意味では生きることそのものを意味します。人類は酸化なしに生き続けることは不可能なのです。そのため、必要以上に酸化を避けたり、恐れたりすることに意味はありません。しかしながら、還元力に乏しい住環境に身を置き続けることは、酸化速度を速め、身体機能の低下や生活の困難を生み出す可能性を増やすことにつながります。

   
還元(還元される)酸化(酸化される)
電子e- 受け取る 放出する
酸素分子 受け取る 放出する
水素分子 放出する 受け取る
イオンバランス (-)マイナスイオン増 (+)プラスイオン増
帯電状態 (-)マイナス帯電環境 (+)プラス帯電環境
pH アルカリ性 酸性
環境 森林、草原、清流 市街地、繁華街
還元水、鮮度保持、湧き水 酸化水、殺菌・滅菌、酸性雨
鮮度 新鮮 腐敗
電気的中性条件

酸性化は、現代特有の環境劣化、病根の温床であるにも関わらず、あまりにも理解が薄いのが現状です。
自然環境の基本デザインは、電気的中性。水素イオン指数=phが中性に保たれるように設計されています。人間で言えば、重炭酸ソーダサイクルのような、身体の中性を保つ役割です。それが充分に機能していれば酸性化由来の疾病は起こり得ないのですが、それを上回る酸性化がすすんでいる事実。この事実が示しているのは、人生の6割以上を過ごす居住空間の空気環境の重要性です。

化学兵器サリン、有機リン酸を基材にした多様な農薬は、神経細胞のイオンチャンネルに入り込み、イオン電流=活動電位の伝達経路を塞ぎます。細胞が持つプラス、マイナスのイオンの通り道は高精度な識別センサーを持っています。電気的中性を保つために、特定のイオンだけを通過させ、活動電位を起生したあとに、興奮を沈静する特定のイオンを細胞内に流入させます。サリンや農薬が瞬時に生命を抹殺できるのは、イオンチャンネルのセンサーを狂わせる能力があるからです。本来侵入できないイオンチャンネルに飛び込んだ毒素は、電気的中性を保とうとするイオンの流入を塞ぎます。プラスイオンを排出し、マイナスイオンを取込むことで中性を保つ細胞の機能が損なわれれば、数秒で細胞、細胞群は崩壊します。

サリンは極端な例かも知れません。しかし、一酸化炭素中毒、揮発性の建材から発生するガス、ごくごく微量の放射能、曝露の時間差の問題とは言え、同じことが起こっています。酸性化の問題は毒素だけとは限りません。
体内に残留する特定の酸化物質=タンパク質に嫌気性発酵を促す酵素が、生命体と非生命体の中間に位置するミクロジマス、あるいはソマティスを生成します。一般にタンパク質が特化した、ニューロペプチドと言われる物質です。この物質の特徴は、感情=心の有り様に反応し、色やカタチ、幾何学的配列が変化することです。心因性由来の酸性化も疾病の原因となることは明らかです。

たとえ、緩慢であっても、電気的中性条件が偏るリスクは、心理的にも影響を及ぼし、病変発症の端緒となり、代謝毒、生物化学兵器を浴びたに等しい結果を招くことに変わりありません。生命の居住する環境が酸性化するリスク。空気環境は分子レベルで還元促進しなければ、根本的な解決にはつながりません。

e-blessは発想の根本が違います 

e-blessは、空間、特に水分子を還元することで酸化優性環境を還元傾向に導きます。

e-blessは一定空間に侵入した酸化微粒子のサイズを問わず蒸散放出することができます。強酸化物質は電子の働きで還元され、どんどん中性化(毒性)が消失します。温湿管理、集塵排出、空気環境は現状の空調機器である程度解消可能ですが、ナノレベルの酸化リスクを解消できる装置は存在しませんでした。

例えばPM2.5。

蔵王連峰の樹氷にはPH3.5の硫黄酸化物(超微粒子)が毎年付着しています。ご家庭のHEPAフィルターにも同じように強酸化物質が溜まります。0.01µの硫黄酸化物(超々微粒子)はスルー。これからの空気清浄機がファンとフィルター発想では直面するリスクに対応できません。

問題の本質は酸化リスクです。サイズより驚異、強酸化リスク。
超微小+酸化リスクに【虫網】→フィルターの発想
超微小+酸化リスクに【電子】→e-blessの発想

0.1µをキャッチHEPAフィルターの基本発想は【虫網】です。捕獲できても、酸化リスクに何ら対策はありません。

PM2.5について詳しく見る

水を還元することは、私たちの生命を磨くこと

生命体の70%を占める基本素材は水です。物質と生命にまたがって、精神、気力、身体、能力、自然治癒力を橋渡ししているのは「水」そのものではないかと思います。
水を磨く、つまり還元することは、生命を磨くことにつながる。 還元には、その神秘的な働きが秘められています。
電気的中性条件が脅かされる環境では、人体に備わった還元能力が追い付きません。人は慢性的に疲労し、身体の各所に酸性負荷をかけ続けて生きることを余儀無くされます。

地球の最も基本的な生化学プロセスは、水の水素結合を通して仲介されている。

分子レベルの水 「液体」は、1秒間に1兆回も結合と離散 「イオン結合と共有結合」 を繰り返します。今もって、液体の水に関して、分子レベルの反応や特性を熱力学的に定義できません。水は余りにも多様な表特性を示す物質です。結晶体と言えるのかどうか、物質を溶媒化「含む」する能力、驚異的な誘電率、巨大な熱容量。液体から固体、あるいは気化。幾何学的な配列の結合、振動がもたらす直接的な結果だけをみても、驚きの連続。謎の物質、水は、もっともありふれた物質ですが、振動する世界の仲介者であり、物質の形状素材であり、エネルギーの供給源でもあります。
e-blessについて第一に言えるのは、空間に存在する水分子を還元する驚異的な能力。わずか数時間でプラス600mV程度の一般的な水道水を、深山幽谷の湧き水に匹敵する、酸化還元電位マイナス100mVに変える力、還元力を起生します。

土地(場=空間)には、条件による地磁気の違いがあります。

最も分りやすい違いは、水の酸化還元度数。水の良い場所は場の環境全体も清浄に保たれています。
酸化傾向が強く、還元力が弱い土地は、条件の悪い土地とされます。酸性傾向が勝れば、腐敗、劣化、消耗を促進。言い換えれば、還元力の弱い土地です。湿気が隠り、じめじめして乾燥せず、腐敗、腐食が進行しやすい条件が整います。

●農地の場合は病害虫の被害や細菌、バクテリアの繁殖など生産量に明らかな差。
●家屋の場合は、土台の腐敗や構造駆体の劣化が早く、合わせて、カビやシロアリなどの繁殖が旺盛に。

土地(場=空間)に還元力を起生するのは、地磁気の作用。場の地磁気を形成する背景には、宇宙から降り注ぐ電磁エネルギーも含め、広範な環境条件が影響します。現実には、極端に場=空間の条件が悪くとも、目に見える指標はなく、捕らえ所がありません。また、つねに一定ではなく、周辺環境の変化、太陽光線の光、熱量なども、場=空間に起生する電磁エネルギーに影響します。周辺環境すべての構造物の配置、地質、空洞や地下水脈の有無……
とはいえ、仮に劣悪な空間条件が証明されたとしても、都市部では容易に移転できません。この問題を解消する技術として、炭素埋設が知られています。千年以上経過した木造建造物。朽ちない基本条件は、場の還元力が高いことです。法隆寺や正倉院の敷地に、炭素埋設が施されていたことは有名です。炭素埋設は、場=一定空間の根本的な改良技術として、量子物理学の理論的根拠が確立してる分野。近年、計測技術が格段の進歩を遂げ、炭素埋設の有効性は広く認められてきたとはいえ、一般的には目に見えない作用であり、認知度は高いとは言えません。

還元が効果的なわけ

外気にはオングストロームレベルの化学汚染物質が浮遊しています。
PM2.5に代表される微粒子状物質や花粉や黄砂よりもずっと小さな酸性化合物です。汚れた空気をフィルターで集めても参加リスクは解消で来ません。超精密なフィルター(捕虫網)で捕獲できるのは0.1ミクロンまでです。問題はさらにずっと小さなオングストロームサイズの化学物質。現在考えうる持っても効率的な空気清浄機に求められる能力は、集塵機能ではありません。還元能力です。

この宇宙の最小単位である粒子「クォーク」や「レプトン」の大きさは、直径0.0000000000000001ミリ。1ミリ÷1万÷1万÷1万÷1万というサイズです。最新の研究では、さらにこの中に「プレオン」という、もっと小さい粒子があることが分かっています。

「殺菌」ではなく「静菌」を目指すわけ

「静菌」は、菌類を殺して減らすのではなく菌の増殖を抑制します。
カビやダニ、有害とされる菌類は一般的に酸性優勢環境を好みます。自然界の還元作用によって嫌気性微生物(一般的な有害微生物)の際限のない増殖は自動的に抑制されます。

マイナスイオンによる「殺菌」あるいは「滅菌」は、無菌状態に近づける発想です。しかし、自然界には微生物や菌類を殺す作用は存在しません。理想的なイオンバランスの元では特定の微生物が異常発生することはありません。むしろ「殺菌」あるいは「滅菌」によって、アブノーマルな環境が作られる方が問題です。自然界の生物多様性は「静菌コントロール」すなわち酸化還元バランスの安定(動的平衡)によって保たれます。

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