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森の入口

森の入り口

病弱なその子供は体調を崩すと1週間は寝込んだりする。

それでも外で遊ぶのが好きなので無理をしては体調を崩す。

それを繰り返していると子供でも徐々に自分の体のことがわかってくる。

あと3日は治らない。

明日は外で走っても大丈夫そう。

タイミングが合うと完治する前でも運動した方が治りが早いことがある。

ゲームやテレビは体を硬直させるので体調は悪化する。

経験から何がいいかを子供ながら感じていた。

喘息、気管支炎、鼻炎と色々あったが最終的には成長過程の体の変化で治った。

そうなるように整体の先生に指圧の施術をしてもらっていた。

だからなのか薬は好きではない。

対処療法では問題解決はされない。

新たな問題を生み、抑え込んだ症状も消えるわけではない。

発作の度に薬を体に与えなければならない。

指圧の先生は私の背中を触って薬の種類を言い当てた。

それが神経をおかしくしていて激痛のツボを押されてもなんともなかった。

正しい対処とは何か。

目前の問題だけを見てもそれはわからない。

広く深く永い視点で考えなければならない。

それでも結果が出るまではわからない。

失敗が成功に繋がることもある。

人は経験から学ぶことができるし、教訓として後世にのこすことができる。

どんな人でも問題を抱えながら生きている。

地球規模の問題もひとつの畑の中で起こっている問題も答えを知っている人は必ずいる。

しかしこの社会、正しいからと言って進んでいくとは限らない。

人間の弱さが全てをぶち壊してしまうこともある。

脆弱な土台の上でいくら安定した暮らしを望んでもひと揺れで崩れ落ちる。

私は地球上の全ての生き物の土台は、その生息環境であり、循環する仕組みだと確信している。

自然のバランスを壊し続ける人が起こした産業を続けることは後世の生きる土台を削る行為だと感じている。

私がマインドオブジアースによって目指している最終的な成果は、消費するだけの科学技術、表面上の豊かさではなく生命力に富んだ環境と循環する仕組みを後世へと託すこと。

進んだ人の文明も含め、ほかのあらゆるモノを尊重して生きていける場をつくる。

森をつくる。

Atsumi Masayuki

屋久島

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