年が明けた1月8日から11日まで、やさいの森にて打ち合わせをしてまいりました。公表できる部分をご報告したいと思います。
ちなみに、拠点の名前は「マインドオブジアース春日」になりました。春日は地名で、長野県佐久市春日の春日です。
1年目、最初からしたいこと
1、畑
合わせても30a(3,000m²)はないくらいの畑を近所でお借りして手間のかからない作物を作ることにしました。例えば、豆類、麦類
両方とも昔は田んぼで水はけの悪い土ですが、時間が立っているのでいろいろ試していきたいです。作物の選定は来月のうちにはしたいところですが、その基準としては、
- ここで栽培が可能(標高約1000m、海から約100km)
- 夏はやさいの森が忙しいので作業のピークを夏前か秋にすること
- 自家採種ができる種が手に入るか
- どんな使い道、売り方ができるか
今年は控えめに畑を使いつつ、来年以降を見据えて土作りを意識してやっていけたらなと考えています。多品目の野菜や山野草、ハーブ類に果樹、樹木、種や苗も提供できたらなと思っています。
2、動物
鶏を数羽から初め、30羽くらいにまで増やします。それに伴い、野生の獣から鶏を守るために番犬を置くことを考えています。
ヤギや羊も可能ですが、より管理が必要になるので2年目以降、段階的に始めていきたいと思います。
3、自然から
自然が多い場所なので、その循環からの恩恵をたくさん受けることができます。地域とも連携できるところは積極的にし、衣食住、モノやコト、エネルギー、健康と幅広く関わっていきたいと思います。また、それをメンバーだけの活動に留めずにイベント、ワークショップとして広くやっていこうと思っています。
具体的には、
- 炭焼き
- 建材としての木材利用
- 大工仕事
- 養蜂
- 堆肥(コンポスト)
- 自然探索
今年は難しくてもそのうち手を出したいものとしては、
- 水車を使って粉挽
- 山仕事(猟や林業)
- バイオマス発電、水力発電
- 温泉排水の熱利用
- きのこ、山菜
- アースオーブン(ピザやパンが焼ける窯)
- 正式な加工品製造(ジュースやジャム、肉や油、味噌や醤油)
- お茶、乾燥食品
4、体験、イベント
場合によってはすでにそのスキルをお持ちで実践、経験のある方をお呼びして、各種体験やイベントを催します。今年は秋から冬にかけて何か開催したいと思っています。その技術や理を学び、実践し役に立てる。
例えば、コンポスト。
堆肥(コンポスト)は有機物から作る土壌改良剤の一種です。ネットや本でみるとやることは簡単ですが、実際にやると良質な堆肥を作るのは難しいです。すぐにウジムシが湧いたり、分解が進まなかったり。コツもあるとは思いますが、センスも必要なのだと思います。なぜなら、堆肥作りは微生物との共生、目に見えない生き物との共同制作だからです。
このスキルを極めれば、燃やさずにあらゆるものを土に還すことができます。ノーベル賞ものです。賞はさておき、家庭の生ゴミ、その全てを堆肥に変えればゴミが減るどころかその堆肥を野に撒くことで土壌環境が豊かになります。
有機物から堆肥ができる行程は、自然界でも常に行われている活動でそれによって地球環境が保たれていると言っても過言ではないでしょう。
体験やイベントを通して、大事なこと役に立つことを学び、スキルを身につけていくことでマインドオブジアース春日のありたい姿に近づいていくことができると思っています。
実践的な活動に限らず、テーマについて意見を述べ合うような会も考えています。
やさいの森の宿舎「Kasugai」について
鎹と書いてかすがい。意味は二つのものをつなぎ合わせるもの。
その名の通り、たくさんのつながりを作ってきたやさいの森の宿舎は、二階建ての大きな家です。主にやさいの森のバイトや研修、インターンシップや休学中の学生が利用しています。夏の畑の繁忙期には二階の6部屋全て埋まり、相部屋になることもあります。その逆に冬は無人になることも。
マインドオブジアース春日では、オーナー石川さんのご厚意で当面はこのかすがいが滞在場所になります。夏を除けば部屋は空いていることが多いですし、夏ならテントに寝ることもできます。また、温泉地ということで宿泊施設もいくつかあります。
当面と書いたのは、もちろん将来的には新たに宿舎を用意する必要がある思っているからです。
フィリピンの拠点のように固定の滞在費を設定しようと思いますが、例外となるケースが多いと思っています。例外とは、滞在コスト分を活動のボランティアで返してくれる方や拠点メンバーの滞在などです。
拠点の収益について
1年目は野菜の販売より、体験やイベントでの参加費が主な収入になると思っています。
どんな活動も収支がプラスになるように行うことが理想。しかし、ものによっては長期的な収支を考える必要もあります。最初はマイナスでも続けることでプラスになっていく。かかるコストを減らしていく。そのような活動もできてこそのマインドオブジアースだと思うので、今のためと先のためのバランスをとりつつも継続することで良い方向に向かわせていきたいです。
今年は住み込み労働者ですが、来年から私は移住し、農家として農場を運営していきます。マインドオブジアース春日として野菜果物穀物その他を主な収入源にしていきます。無農薬、有機栽培、不耕起栽培、自然農法、シュタイナー農法、フィリピン農法など適宜組み合わせてやっていこうと思っています。
メンバー、その他の受け入れについて
マインドオブジアースに興味関心のある方、農業、農法に興味関心のある方。(有機栽培、パーマカルチャー、不耕起栽培などの技術を持った農家さんがこの拠点にいます。)都会や喧騒、日常にストレスを抱えているなど今の社会に生きづらさを感じている方、変化激しく、押し寄せる災害や環境問題、最初に波立たせたのは自分たち。利己的で幼稚な行動が目立つこの社会の将来に不安がある方、共に考え行動しましょう。
もちろん危機感や不安がなくても構いません。感じ方は人それぞれ、正解はありません。ネガティブな思考は良くない。
普段は街にいながら、週末農家やプチ移住、子供と一緒に野菜の収穫、キャンプやバーベキュー、山歩きや川遊び。自然に触れることで心身ともにバランスを整えることができます。そういう場所としての展開も考えていますし、「やさいの森」ですでに恒例になっているものもあります。(農業体験、バーベキューなど)
どんな方でも反発し合う関係でなければお互いに良い形で協力、共生することができます。
同じ拠点のメンバーでも、ちがう拠点でも。国も地域も超えて。一人と一人として。
どなたでもいつでもご連絡ください。
mindoftheearthjapan@gmail.com
また、「マインドオブジアース春日」とは別に「やさいの森」の方でも農作業ができる方を期間限定で募集しています。期間によって、内容によってバイトであったり、インターンシップであったり、柔軟に対応しますのでまずはご連絡ください。期間の目安は6月前後〜11月前後です。