投稿が遅れていますが、まだまだ報告内容はありますのでよろしくお願いします。
メインの生産拠点であるBilogBilogについて報告します。
第1シーズンのパパイヤについて
このパパイヤ栽培によってマインドオブジアース・フィリピンは実質的なスタートを切りました。
2018年の1月末から2019年の6月中旬まで栽培してきました。
この間の収穫、販売は10月14日に初めて行い、黄色い線の入った甘いパパイヤを250kg売りました。
25Piso/kg なので 250kg だと 6250piso 日本円で約13,300円
250kgも売ってそんなものかと思いますが、これだけで現地のワーカー1ヶ月分の人件費を賄えます。
その後、ピークに向けて伸びていくものですがそうはならず。
1週間で1000kgの目標も到底及ばず。
10月半ばから3月半ばまでの5ヶ月間の総量は2681kg
1週間あたり134kgと目標の1/5にも届かず
これでは元は取れませんし、マイナスです。
収量が少なかった原因は、病気に勝てなかったこと。
今回の現地入りで見た畑には、去年の9、10月に見た時と比べて半分以下のパパイヤしか残っていませんでした。
残っているものにも病気のものがいます。
いくつか病気の原因も思い当たるところがあったので、それを次に生かしました。
第2シーズンのパパイヤについて
前作のパパイヤから種を取り、蒔いたのが5月31日で6月9日に発芽。
約10日後に自前のコンポストを使い、苗ポットを作り、移植開始。
3日かけて約1000株のパパイヤポッドを作りました。
ここまでは前回も同じ。
次に前回できなかった、トラクターを使って畑を耕すことをしました。
普通にレンタルするととても高値で難しいのですが、今回は随分前からコネを使い交渉したのかお礼金とガソリン、昼食のみで引き受けてもらうことができました。
しかし、当日は急な電話で今日トラクターが来るらしいぞと朝8時ごろ知らせが来ます、慌てて準備し軽トラで畑へ直行。
しばらくして巨大なトラクターが来ます。
トラクター屋と畑を下見しますが、これではできないと言われてしまいます。
というのは10を超える切り株が草の中に点在していて、これだけ巨大なトラクターでも危ないということでした。
仕切り直しで6月22日の土曜日にまた来てもらうことになります。(釣りの予定でしたが畑を優先することに)
それまでに人力で切り株を取り除く。
6月22日に無事にトラクター作業が終わり、しばらく寝かせた後にパパイヤの苗を植えていきます。
その頃からまたワーカーを一人追加しなければなりません。
私が帰国してから1週間が過ぎるので、植え替えはもう終わっている頃でしょう。
その後は毎日の水やりと日を追って追肥を施します。
前回の病気の原因の一つが水不足。
これに関しては時期も悪かったのだと思います。
苗も小さく、毎日たっぷりの水やりが必要な時に季節は乾季。(最初の4ヶ月は要灌水)
今回は雨季なので水はたっぷりあります。
ちなみにパパイヤの株数は前回の2倍です。
当然、耕作地も増やします。
日時をずらしてもう一度トラクターに来てもらい、道路を挟んだ土地も耕します。
1週間ほど寝かせたら、再びパパイヤを移植していきます。
パパイヤの他にもフィリピンのナス、日本の枝豆、インゲン豆。かぼちゃ、唐辛子、サツマイモ。
パパイヤの間で栽培し、早いもので2ヶ月後から収穫、販売することができるようになります。
このサブで栽培する作物を常にローテーションしていければ、色々安定すると思うのですがそれはこれからです。
滞在拠点としてのビジョン
現在、メンバーの方からいただいた寄付で建てたクボ(小屋)が我々の休憩スペース兼資材置き兼苗場となっていますが、このクボもまだ完成していません。
テラスの椅子がまだ未完成というのと、内装もまだ未完成というよりはそのまんまな状態です。
今後手を入れていきたいところです。
まだ待ち状態なのですが、すでに電気を通す手続きを終え、料金も払っています。
電気が通れば、1ナイトステイも可能になります。(なくても不可能ではない。)
サントトーマスよりも静かで人も少ない場所なので、夜寝るにはいいだろうなと思います。
予定としては、クボにキッチンを増設します。
中の部屋には床を作り、ベッドを入れます。
農業ボランティア、オーガニック農業の体験のような形で訪れるメンバーが短期間滞在できる家として使うことも想定しています。
その次の段階にはなりますが、より広い層のメンバーの滞在可能なハウスを作りたいと考えています。
1階は倉庫、2階はゲストルームが数部屋、屋上にバスタブ付きのバスルームを、なんて話もしました。
BilogBilogの水道は、元栓から距離があるため昼間太陽が出ているとお湯が出てきます。
ここに来るまでに40℃を超える温度になることもあります。
それをバスタブに注いで、青空の下遠くに山や島を眺めながら、眼下にパパイヤ畑、さとうきび畑を置いて風呂に入れたらなーと、想像しただけでよだれが出そうなシチュエーションですね。
それが実現できるかはまだ未知ですが、このハウスに関しては構想から最後まで、現地メンバー以外にもここを訪れるメンバーを交えて関わっていけたらいいなと思っています。