マイアス(マインドオブジアースの略)の拠点でも、メンバーでもないのですが私が毎回訪れている場所があります。
Mt.バナハウ、Mt.サンクリストバルの中間地点にある小さなコミュニティ、バンコンカホイです。
このHPでもすでに紹介しています。
私が初めてフィリピンへ行った時、父はアリエル氏とマイアスの前のプロジェクトの後始末が忙しく、私をバンコンカホイに預ける形で置いていきました。
今もまともに会話できていませんが、当時はさらに喋れず、聞き取れずな状態だったので中身のある会話はほとんどできなかったと思います。
それでも、バンコンカホイで過ごした2週間の間にたくさんの友達もでき、ディオンさんファミリーは家族のように接してくれました。
この経験のおかげで、私のやりたいことが見つかったような気がします。
本当の原生林の中に住み、その恩恵を常に受け取りながら、自分たちのコミュニティを生かしながら、常に新しい解答を求めていく。
最低限の選別はするも来るものは受け入れ、常に外に自分たちを発信している。
生きるベースを持っている彼らは強い。
その環境を守るために彼らは働いている。
日本にそんな場所があるだろうか、そもそも本当の原生林が残っているだろうか。
フィリピンにはそれが多々ある。
その理由の一つが、山を聖域としてむやみに荒らす者がいないからだ。
私が初めてフィリピンへ行った次の年、縁あって鹿児島県の屋久島に行くことができました。
友達と二人で2日半山の中で過ごす。
フィリピンの山と日本の山の違いが知りたかった。
屋久島の山は一部人の手が入っている。
江戸幕府から明治政府になり、レールが引かれトロッコが通るようになった。
それによって屋久杉の伐採が加速し、これまで聖域として入れなかったところまで人が入れるようになった。
この時代に日本の聖域の多くは失われたのだと思います。
日本の山にいて、バンコンカホイで感じたような強力なエネルギーを感じたことはない。
ありとあらゆる生き物が生き生きして、ざわめいているような、それに飲み込まれる感覚。
それにしても、屋久島はすごい場所でした。
あれが小さな島でなかったら、周りに行くつも湖を持つバナハウのような巨大な水瓶になっていたと思います。
ビジョン
バンコンカホイはコミュニティとしてすでに完成していて、頻繁にお客さんも訪れます。
ボスは私の父と同い年のディオン氏。
彼は麓の町、ドローレスとも親密に連携しながら常に大小様々な事業を展開しています。
マイアスとして過去に一度、この場所を借りたことがあります。
彼らに志願する者を1人受け入れてもらい、日々の仕事やミーティングを一緒に行い、ここのあり方や考え方をその人に吸収してもらうということをしました。
結果的にはコミュニケーション不足でうまくいかず、彼らに迷惑をかけてしまいました。
この方法はいいと思うのですが、難易度が高いのだと思います。
また、バンコンカホイの負担が大きいようでは続けることができません。
私は現地訪問してくれたメンバーの方には、必ずバンコンカホイのことを話します。
私自身、ここにきた経験が大きかったこともあり人に勧めるようにしています。
本人が希望すれば、ディオン氏にアポを取ってから、時間の許す限り滞在してもらうようにしています。
その間は部屋も使わせてもらうし、食事もいただく。
短い滞在でもお礼金を渡すスタイルを取っていましたが、ディオン氏はいつも必要ないと言ってくれます。
そして、去年の滞在の時に彼から提案を受けました。
ドローレスからバンコンカホイへの山道の途中の土地に滞在可能なハウスを建てているのでそれに出資しないかという提案でした。
私たちはイエスと答え、完成を待っている状態です。
私たちで使わないときは、彼らのお客さんに使ってもらいます。
私たちが使うときは、滞在費は無料で期間に制限もなく使えるようになります。
発生するコスト(電気代など)は利用者負担になるでしょう。
近くに集会所兼レストランを建てる予定もあります。
家は私たちの予定している家以外にも複数建つ予定です。
この先についてはまだディオン氏と話をしていません。
今後していきます。
まだ時期尚早ですがいくつかビジョンがあるので、ここに書いておきます。
畑についてはアリエル氏と話し合って、ディオンさんにも一部了承を得ています。
滞在拠点としてのビジョン
現在の滞在拠点はサントトーマスの拠点と、その近くのホテルがあるのみです。
ドローレスの家が完成すれば、これに自動的に加わります。
ビロッグビロッグはドローレスの次です。
しかし活動がなければ滞在しても意味はありません。(友達に会うためなら話は別)
ここで何ができるか。
最初にあげたいのは、マイアスの最大の目的でもあるエンバイロメンタリストの涵養です。
私が知る以上、ここ以上にこれを学べる場所はありません。
具体的な活動としては、バンコンカホイのスタッフ、関係者、ディオンさんとのコミュニケーションを通して、ここを理解することです。
ある程度の期間、滞在する必要があります。
次にあるのは、エンバイロメンタリストというざっくりしたことではなく、より学ぶことを絞った目的です。
例えば、ここのコミュニティに関して、ここの自然環境に関して、ここの農場に関して学びたい、吸収したいというような目的。
対象に制限はありませんが、大学生の研究のようなイメージです。
これも大事なことですが、ヒーリングのために滞在するというのもいいですね。
バンコンカホイは健康的に過ごすことができる場所です。
畑は全てオーガニック、水は山奥の湧き水を引いています。
大人も子供も混じってのフリスビーゲームで汗をかいて、冷たいシャワーで汗を流す。
冷たいはずなのにだんだん体は暖かくなり、じきにシャンプーもいらなくなります。
まだできることはあると思いますが、ひとまずここまでにします。
活動拠点としてのビジョン
計画している活動は農業です。
すでに彼らの土地のいたる所に畑が置かれ、作物を生産しています。
しかし、まだ空いている土地があることや他所のオーガニックファームの技術、経験を取り入れたいということで、近い将来、マイアスとして畑を借りようということになりました。
その際は、ディオン氏にはメンバーになってもらいます。
最初のコストを出し合い、売り上げはコストを引いてシェアする。
場所によってはクボが必要でしょう。
よほどの好条件でなければ常駐する人がいなければなりません。(セキュリティ)
カラバウ(水牛)が無料で使えること、水は毎日山から降ってくること、基本的に肥料なしで野菜が育つことなどから、人件費以外のコストはかなり抑えられます。
大事なのは何を作るか、どこにどう売るかということになります。
また、BilogBilogの畑もそうですがオーガニックファームとして、体験やボランティアの希望者、見習いとしての希望者を受け入れる体制はスタートから準備していきたいと考えています。
私自身の少ない経験と聞いた経験談から、農業のような生きるベースとなる、自然の回りの中にある事に関わる経験は、誰にとっても重要だと考えています。
さらに、バンコンカホイの素晴らしい環境の中で、彼らと関わる滞在は貴重な経験になるでしょう。
これらのことにコスト以外の料金は発生させないつもりです。
希望すれば、労働(農作業に限らず)に対して報酬も用意できます。(畑が順調に回りだしていれば)
その条件はメンバーとして、いい心を持っている事。
次回の現地入りで話が大きく進む可能性があります。
お楽しみに。
次回の予定
10月中旬から11月末頃